トップ  >  スポンサー広告  >  スポンサーサイト  >  呟き  >  ずくなしの冷や水

スポンサーサイト

--年--月--日

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 子育てブログへ

世界一受けたい授業 | トップページへ戻る | 草燃える

このページのトップに戻る

ずくなしの冷や水

2009年07月15日

 ずくなしとは、長野地方の方言で「なまけもの」を指すらしい。
 ふっ。

 もう、あんまり書きたくもないんだけど、書いておこうと思いまして、こうして始めてしまったわけです。
 何を書きたくないのかといいますと、母のことなのですが。

 それは先週のことだった。
 季節柄、外はシトシトと雨模様。
 私は、心静かにお昼寝する娘を寝かしつけていた。心静かにしないと、娘も敏感に反応して寝ないもんで。最近の寝かしつけアイテムは、雑誌の付録の子守歌CDか「星の王子様」。中身なんか判らなくても本を読んで聞かせると、おとなしく聞いているうちに寝てくれるので、ありがたい。「星の王子様」というチョイスは単に私の趣味というのと、片手で読める童話がこれとムーミンシリーズしかないからです。もう片手には娘を抱えているので。

 いや、どうもやはり真剣に書きたくないのか、話が脱線しがちですな。気を取り直して。

 心静かに「星の王子様」を読んでいた私でしたが、突然の携帯の呼び出し音に、うとうとし始めた娘ともども覚醒。
「なんだよう・・・もうちょっとだったのにぃ」
 ちょっと不機嫌に電話に出ると、そこから聞こえてきたのは、かなり気が動転している母の声だった。

「ぁ・・・・・おっ・・・・お、お母さんっ!ぃいぃ今、事故に遭ったっ!!」
は?
「じ、事故っ!」
「事故って、誰が?」
「わっ、私っ!」

 事故・・・自己・・・ジコってなんだろう?と正直思いました。
 まさかね。事故に遭った本人から電話がかかってくるとは、あんまり思わないわけじゃないですか。しかも、寝かしつけモードで頭もあんまり廻ってないし。
 私の知らない方言かなんかか?と一瞬思いましたね。

は?
「・・・く・・・・車に・・・ぶつかって・・・・」

 ようやく事態が呑み込めました。

「ほぅ。で、無事かね?」
「わかんない・・・痛い・・・救急車、呼んだ?呼んだ?」
 電話の向こうで「救急車は呼んだから!」という男性の声が聞こえます。

 この時まで、「またか」という思いでした。何故かといえば、この母は自転車で何度も事故に遭っている人だから。
 ですが、救急車を呼んだと言われて、ちょっとビックリ? って誰に聞いてんだ、私は。

「救急車って?」
「救急車、呼んだ?・・・・ああっ!!あんたっ○○さんじゃないかねっ!!!

 知り合いかよ・・・・・。

「どこ?」
「・・・え?」
「今、どこ!?」
「今・・・今は・・・・ここは・・・・ここ・・・」
「ここじゃ、判らん。どこ!」
「ここ・・・ここ・・・・こっ、言葉が出ない・・・・」

 だめだこりゃ。
 埒があかないのでいったん切ろうかと思いましたが、電話の向こう側で言われたことをおうむ返しに言った母の言葉で場所が判明。
 とにかく電話を切って病院に行こうと思いました。
 田舎でよかったなぁ。運ばれる病院なんかひとつしかないしな。
 しかし、場所も判らん程動転してるくせに、よく携帯操作して私に電話を掛けてこれたなぁ。と妙なところに関心。
 今さら急いで私が駆け付けたところで、どうなるものでもあるまい。気を落ち着けて、再び心静かに娘を寝かしつけてから病院に向かいました。

 薄情なんじゃありません。この手の事態に慣れてるだけです。
 これまでにも、山で遭難しただの、勤め先で怪我しただの、同じく勤め先で倒れただのといろいろとこの母親には心配させられているので。
 二次災害は御免だし。

 ところがっ!ひとつしかないはずのその病院に着いた途端、救急車に乗った母から違う病院に向かっていると電話が。
 遠いじゃねーかよっ!

 ま、そんなこと言ってもな。

 その遠い病院に向かう途中、事故現場が近いので寄って警察の人に事情を少し聞いた。
 なんだか、たいしたことなさそうな話だった。携帯から本人が電話してきてるので、それほどとも思ってもいなかったのですが。
 しかし、着いてみると足の骨が折れているそうで。
 やはり年寄り、骨が脆かったんだな。
 レントゲン室から出てきた本人は、怒られると思ってかビクビクして私の顔を見ないようにしている。
 なにを今さら・・・・・・。

 場所がよかったのか、最近は骨折ぐらいじゃ入院させてもらえないんですねぇ。その日のうちに放免されました。歩けるし。

 ちなみに、やはり事故の相手は母の知り合いでした。
 この人がまた、70過ぎの爺さんで・・・もう細かく書きたくもないので大雑把に書くと、自宅に帰ろうとした母が近道をしようと人ん家の駐車場の中を横切って駐車場の入口付近に差し掛かった時に、その駐車場に入ろうとしたこの爺さんが、一時停止も徐行もせずに突っ込んできたらしい。
 あきらかに前方不注意。珍しく、母が悪くない。

 帰りがけ、駐車場までは車椅子で行けとのことで、車椅子に乗った母と会計を済ませていると母が、「トイレに行きたい」と言い出しました。そういうことは、看護師がいるときに言えよ!と思いましたが、言ってもしょーがないので車椅子用のトイレの場所を聞いて連れて行きました。
 結構古い建物の病院なんですが、なんと、そのトイレはボタンでしか開閉できないトイレでした。
「ボタンじゃないと開かないから、出る時はこの赤いボタンを押すんだよ?」
 と何度も念を押して、会計を気にしながら待っていると、途中で案の定、会計窓口に呼ばれました。
 しばし時間が掛かってしまったので、終わり次第急いでトイレに向かうと、近づいただけでトイレの中からドンドンドンドン叩いている音が聞こえてきます。こっちも案の定だなぁ。
「出してぇぇぇ」
 という情けない母の声が廊下に響いております。

 すみません。しゃがみ込んでちょっと笑ってしまいました。
 だから、あれほど念を押したのにさ。聞いてねぇんだもんなぁ。もう、あきれ果てて可笑しくなってしまいました。廊下にあるボタンで開けて母を救出しましたが、何か注意すると笑ってしまいそうでもう、何も言えない・・・。

 そんなこんなで、ただいま自宅療養中なのですが、食事の世話などをしに通っております。
 あるとき、お茶を飲みながら娘の話をしていたときのことです。
 何の話だったか忘れましたが、年端もいかない、日本語の通じない娘相手に怒ってもしょうがないという話をしていたときのことです。

「桂は、気が長くなったよねぇ」
「はぁ?」
「気が長くなった。怒らなくなった」

 さては、自分が病院で怒られなかったことを言っているんだなとピンときました。

「別に、私は元々短気じゃないよ」
「そうかなぁ。いや、気が長くなったんだ」

 母は自説に納得しているようでしたが、ひと言言わせてもらいたかった。

 アナタが今までにしでかした自業自得のいろんなケースに出会う度に、あまりのアホらしさに怒りがこみ上げてきてどうしようもなかったんだよっ!
 だけどもう、怒るということ自体が虚しいんですよっ!
 人の言うこと聞いてないでしょ、アナタはっ!

 私は何度も何度も言った。
 天気の悪い日に自転車に乗るのはやめなさいと。
 前回だって、雪の日に自転車に乗っていて車にぶつかったんじゃなかったかね?ここは、世界有数の豪雪地帯なんだぞ!?雪国をなめてんのか。
 年を取ってきて、反射神経も耳も遠くなってきてるのに、雨だろうが雪だろうが構わず自転車なんか乗ってるから、そういう目に遭うんだ。何度自転車で事故ったら気が済むんだ!いや、気が付くんだ!学習機能というものが無いのかアンタはっ!

 母には、病院を出てから静かに言っておいた。
「痛い思いをしたり、何か月も棒に振るよりも、手間を惜しまないで歩いた方がどのくらいいいか知れないでしょ?もう天気の悪い日に自転車なんか乗らないことだね」
 だが、しかし!母は頷きもしなかった
 これからもこの人は自転車に乗るつもりなんだろう。雨だろうが雪だろうが構わず。
 これが虚しくならずにいられよーか?

 お近くのドライバーの皆さん。ご通行の際はこの年寄りにお気を付け下さい。
 事故に遭って迷惑なのはアナタです。
 ハタ迷惑なのでやめさせたいのは山々なんですが、本人がどうしても言う事を聞いてくれません。
 ああ、これが「年寄りの冷や水」ってやつかなぁ。いや、「ずくなしの冷や水」だな。ピッタリ。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 子育てブログへ

世界一受けたい授業 | トップページへ戻る | 草燃える

このページのトップに戻る

コメント

名前
題名
メールアドレス
WEBサイト
 
コメント
パスワード
  管理者にだけ表示を許可する

このページのトップに戻る

ワールドワイドキッズ 無料おためしDVDプレゼント

トラックバック

このページのトップに戻る

プロフィール

日本一の米処で世界有数の豪雪地帯に暮らす、年子シスターズの母にして、俳優・シンガーソングライター等、マルチな才能を持つ京本政樹を愛で続ける女
Twitterボタン
Twitterブログパーツ

最新記事

カテゴリ

過去ログ

2014年 06月 【1件】
2014年 04月 【1件】
2014年 03月 【5件】
2014年 02月 【4件】
2013年 12月 【1件】
2013年 03月 【1件】
2013年 02月 【4件】
2012年 11月 【2件】
2012年 10月 【3件】
2012年 09月 【1件】
2012年 08月 【3件】
2012年 07月 【4件】
2012年 06月 【3件】
2012年 05月 【4件】
2012年 04月 【5件】
2012年 03月 【5件】
2012年 02月 【4件】
2012年 01月 【2件】
2011年 12月 【2件】
2011年 11月 【4件】
2011年 09月 【1件】
2011年 08月 【1件】
2011年 05月 【2件】
2011年 04月 【3件】
2011年 03月 【3件】
2011年 02月 【3件】
2011年 01月 【9件】
2010年 12月 【1件】
2010年 09月 【15件】
2010年 08月 【2件】
2010年 07月 【2件】
2010年 06月 【5件】
2010年 05月 【5件】
2010年 04月 【7件】
2010年 03月 【10件】
2010年 02月 【8件】
2010年 01月 【8件】
2009年 12月 【9件】
2009年 11月 【10件】
2009年 10月 【7件】
2009年 09月 【13件】
2009年 08月 【7件】
2009年 07月 【4件】
2009年 06月 【15件】
2009年 05月 【14件】

最新コメント

ブロとも申請フォーム

ブロとも一覧

リンク

お気に入り育児ものリンク

検索フォーム

SEO対策:子育てSEO対策:哺乳瓶SEO対策:姉妹
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。