呪われたブリジストン
2011年12月12日
もう、雪が二回も降っちゃいました。はは。いやだいやだ、雪国は。なんですか、カメムシ大発生だそうで大雪かもしれませんね。あーやだやだ。あ、ついでに思い出したんで。カメムシってあのくっさ~~い虫ですけど、あのニオイをうっかり嗅ぐと吐き気催しちゃいますが、悪臭を発せさせない捕まえ方っちゅー無駄知識を書いちゃいます。あやつは水分が付くとニオイを出さないらしいんで、ティッシュに軽く水を掛けたり、咄嗟の場合は唾液を付けて捕獲すると無臭のまま退治できます。いらん情報でしょ?ははは。
前回の記事に拍手でメッセージを頂きました。
ありがとうございます。お名前は伏せますが、わざわざ貰い泣きまでして頂いたということで、私こそ感激しました。子どもの事は、直に見ているこの私でさえ飽きないというか面白いのですが、楽しんで頂けているなら幸いです。ホントに面白いというか変というか、本日は、布団に入った上の娘に投げキッスをしてもらっちゃいました。どこで覚えたのかは不明ですが。
さて、冬も近いというかもう冬ですが、雪の降る前までに雪国ではやらなければならない事が山のようにあるわけです。冬支度というやつですが、ほぼほとんどが力仕事である関係上、旦那が主役の冬支度ではありますが、私でも車のタイヤ交換ぐらいは出来るわけで、子どもが昼寝をしてから自分の車のタイヤ交換をやろうと思った訳であります。
誤解のないように先に書いておきますが、タイヤ交換はこちらでは免許取得時に必ず講習を受けなければならない必須科目です。だからタイヤ交換は出来ますし、独身時代はほとんど自分でやっていました。面倒でGSに行った事もありますけど、混んでてイヤ、あそこは。
で、はたと思い返してみたならならば結婚してからやってない訳ですよ、タイヤ交換w
私の名誉のために書いておきますけど、やってないのではなくさせてもらえなかったというのが正しいのですね。あの男は、文句を言いつつ自分でやらないと気が済まないのですよ、実際。
ま、それはいい、どうでも。
いや、よくないのはジャッキの場所から交換するタイヤも判らないので、いちいち聞きながらやっていたので始めるまでに時間がものすごくかかったね。人任せにすると良くないな。
私の車と便宜上言ってますけど、実際はファミリー用なのでデカイんですよ、車。ジャッキで上げるのも一苦労だった。車高が高いのと噛ませる場所がよう判らんくて。
私があまりにも何から何からまで聞きに行ったので不安になったのか、やはり自分でやらないと気が済まないのか、ちょこちょこと旦那がやってきてあれこれ注意します。
「ほら、この車はさ、この中の方に噛ませないと上げるのが大変なんだよ」
「え!?こんなとこに噛ませて壊れないの?大丈夫なの?」
「あ、これ、ホイルキャップあるから。付け方が特殊だからやる時に聞いて」
今、教えて行けよ。面倒くさいな。
なんやかやとやりながら、一つ目のタイヤをいよいよ外します。よっ!ほっ!とっ!・・・・。
「おとーさ~ん。ネジネジが動きませ~~ん」
恐ろしく頑丈にはめてありまして、私がのっかってウンウン唸りながら力を入れてもびくともしねぇよ・・・。
「そりゃ、足で体重掛けて動かさ・・・してるんだね。ダメかぁ」
私が非力なのか強く締め過ぎなのか、それはもはやどうでもいい。どうでもいいから、全部のネジを今緩めて行け。
旦那が緩めてくれたので、いよいよジャッキで上げます。上げるの結構好きw
快調にタイヤを外して新しいタイヤと交換です。おおっ?車がデカイということは、当然タイヤもデカイわけでして、重いんですよタイヤ。転がすのも一苦労。ちょっと引っかかってタイヤが倒れました。
「イヤになったんでしょ?そういうモノの扱い方してると怪我するよ?」
「・・・イヤになんかなっとらんわ!重いんだよ、ただ単に」
「すぐ、飽きるんだからなぁ」
お前、人の話を聞いてるか!?重いんだっつーの!!
煩い男にはそれ以上構わず、以降無事に一本目のタイヤ交換終了。
で、ジャッキを外そうとした所、なんか予期せぬ事態に陥っている事が判明。
「おとーさ~~~ん。ジャッキが車に気に入られて取れませ~~~ん」
「なに?」
ジャッキの溝が、車の構造物に丁度よく入り込んじゃっていてうんともすんともいわんのです。はい。
やってきた旦那が、蹴り落として事無きを得ました。
ここまで来ると、なんだか自分でタイヤ交換しているという気がしなくなってきます。私は旦那の手を煩わせているだけで、ただの役立たずなんじゃなかろうか?
いや、挫けるな私。まだたった一本しか換えていないのよ。
気を取り直しして続けようとすると、もはや人に任せられなくなった旦那が次のタイヤのジャッキアップ中。私はお手伝いという感じで最後のタイヤになりました。
で、最後のタイヤにとり掛っていたのですが、家の前の道端で交換していたので最後は側溝の手前ギリギリっちゅー場所でして、これはボルト等を落としたらイカンなと注意して外しておりました。
「溝に落とさないでね~。落ちたら二度と拾えないから」
「・・・バカじゃないんで、一応、気にしてました」
とそんなやり取りをしている最中でした。
悲劇というものは、全く予期せぬときに人を襲うものなのであります。
「あっ、ああっ!!!」
正確にいえば予期はしていたのでありました。なのに、なのに、なのに・・・!!
ええ、そうですとも。溝に落ちたのさ、ボルトが。
バカなのか私は・・・。
丁度しゃがみ込んでおりましたので、そのまま思わず四つ這いで地面に手をついてオノレを呪っておりました。
「言ったソバから!あ~~あ。どうすんの」
言わないでよ、今それを。誰よりもこの瞬間、自分がニクイ・・・。
「ふ、ふ、ふ、ふふ・・・。取ってやるとも。拾ってやるさ、覚えてやがれブリジストン!(←濡れ衣。しかもメーカー違う)さすがだ。さすがのネーミングだとも。今日の今日まで気が付かなかったさ!叩いて渡れと、そんな教訓だったなんてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
もう、頭の中で何か大事なものがブチっと音を立ててキレたのが自分でもよく判りました。どこか遠くの方から頭の中に「ええじゃないか」が響いてきます。
♪ええじゃないかええじゃないか それそれそれそれ ええじゃないかええじゃないか♪
「そうよ!(どうよ?)悪いヤツほどよく眠るんだ!石橋めぇぇぇぇぇぇ」
いくら私憤を義憤にすり替えようとも、濡れ衣は濡れ衣。石橋さんは全然悪くありません。
「うりゃぁっ!」
呆れて黙る旦那を尻目に、側溝のフタの継ぎ目に気合を入れて手を潜り込ませます。
「そんなとこ、大人の手が入るわけない・・・って、簡単に入ったねぇ」
手を奥まで伸ばしますが、触れるのは石ころばかり。
「ええい、埒があかねぇ。あたしは石橋は飛び越える主義の女なんだよ、っと!」
もう、気合最高潮。というかただのヤケクソですけど。コンクリートのフタを一気に持ち上げました。書くまでもありませんが、私が。
「ええっ!!どうして無いの!?」
「・・・ねぇ、落としたの隣の穴じゃないの?」
そんなオチかよ!
「ああっ!!ちくしょう!そうきたかブリジストンめぇぇぇ!!」
「いや、ブリジストン、関係ないから」
本当に、今思い出しても自分がどうかしたのではないのかと思えるほどの私らくもない大ボケの繰り返しに、オノレながら呆れてしまいます。今日という日が呪われていたとしか思えない。
私ら夫婦は、基本的には彼がボケで私が突っ込みなはずなのですが、こうまで自分がボケる日が来るとは不覚でした。
落ちたボルトは、みかねた旦那がフタを外して回収しました。
私は、オノレの不甲斐無さを悔みつつ片付けをしながら思い返してうっかり笑ってしまいました。旦那に気づかれないようにこっそりですが。
だって、ここまで続くとギャグ漫画みたいだなぁと思ったら可笑しかったんですもの。こんなことオノレで引き起こしたの珍しかったし。たまには私の気持ちになってもらうのも悪くないかなと。
こんな日もたまにはあるよね。(いや、無いな)
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